shinriki’s blog

神力の備忘録としてのブログです

人間都市クリチバ

人間都市クリチバ

環境・交通・福祉・土地利用を統合したまちづくり

 

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著者:服部 圭郎

出版社:学芸出版社

ISBN : 4-7615-2339-5

発行年月 : 2004.4

 

環境首都クリチバ

ヒューマンスケールを基本設計に据え都市空間を実現させた

クリチバのマスタープランや成功の秘訣を思う存分に知ることが出来ます。

 

<目次>

はじめに

1 世界に先駆けた人間都市クリチバ

  プロローグ クリチバという奇跡

1・1クリチバとはどのような都市か

  1─人口

  2─都市構造

  3─経済状況

1・2人間都市への歩み

  1 マスタープランの誕生

   1─1930年以前

   2─40年代から60年代(レルネル市長以前)

   3─66年のマスタープラン

   4─70年代(第1期レルネル市政)

  2多彩な展開─76年以降

   1─第2期レルネル市政

   2─フルエ市政

   3─ヘキオン市政

   4─第3期レルネル市政

   5─グレカ市長

   6─日系市長カシオ・タニグチ氏の登場

インタビューパラナ州知事 ジャイメ・レルネル氏

   ・なぜ、クリチバは他の都市と違うのか?

   ・クリチバの都市計画との関わり

   ・マスタープランの位置づけ

   ・花通りに関して

   ・公共交通に関して

   ・クリチバの成果

   ・日本の都市に関して

   ・都市の将来

2クリチバ都市政策

2・1 土地利用政策

  1─都市政策の要としての土地利用政策

  2─公共交通政策と土地利用政策の整合性を図っている

  3─きめ細やかなゾーニングを設定している

  4─応用範囲が広い開発権移転制度を用いている

  5─不法占拠などの土地利用の課題には柔軟に対処する

  6─土地利用政策の歩みと展望

2・2 緑地政策

  1─都市計画により緑豊かな都市へと変貌

  2─緑地政策の歩み

  3─ユニークな政策を立案

  4─民地における緑地保全制度

  5─樹木の伐採禁止条例

  6─緑地の管理

  7─環境衛生リング

  8─クリチバの公園

2・3 交通政策

  1─クリチバの名を一躍有名にした交通政策

  2─交通モードの共生

  3─バス・システムの統合

  4─将来展望

  5─交通政策の成果

2・4 都市デザイン政策

  1─「花通り」の延長(クリチバ再生プロジェクト)

  2─「都市の色」(Coresda Cidade)プロジェクト

  3─景観政策

  4─歴史保全

2・5 環境政策

  1─ごみではないごみプログラム

  2─ごみ買いプログラム

  3─緑との交換プログラム

  4─環境教育

2・6 その他の都市政策

  1─クリチバ・インダストリアル・シティ(CIC)の設置

  2─クリチバ地場産業育成政策

  3─シティズンシップ・ストリート

  4─知識の灯台

3 クリチバの成功の秘訣

  1市長の強い政治的意志

   1─強い信念による施策の実践

   2─スピードが命

  2 都市計画専門家集団(イプキ)の存在

   1─都市計画を実現させる組織

   2─イプキの誕生とその軌跡

   3─イプキを支える人材

   4─実行するというイプキの強み

  3 政策の継続性

  4 柔軟な計画遂行システム

  5 人間を中心に位置づける発想

  6 成功する確率が7割以上なら挑戦するという実行力

  7 それぞれの政策が統合されていること

  8 強制ではない自発的な市民参画

インタビュー 元パラナ州環境局長、元クリチバ環境局長 ヒトシ・ナカムラ氏

  ・クリチバ市の職員になるきっかけ

  ・レルネル市長との出会い

  ・レルネル市長の仕事の取り組み

  ・レルネル市長との仕事

  ・クリチバの強み

4 クリチバの将来展望

  1 大都市圏の問題

   1─それぞれの自治体が個別に政策を遂行することのデメリット

   2─広域地域で取り組むべき行政課題の存在

   3─地域間競争力の向上

 2 郊外型ライフスタイルの進展

 3 不法占拠の問題

5 日本の都市は住み良くできるか

 1 都市計画不在の日本

 2 世界のクリチバから学ぶ

   1─確固とした将来ビジョンを有したリーダーの存在

   2─しっかりとした将来像を描いた都市計画の持つ力

   3─イプキのような実行組織の必要性

   4─包括的なアプローチの重要性

   5─将来を構想するイマジネーションの重要性

   6─市民との責任の共有化を図る

   7─人に対する優しい姿勢

参考文献・資料

おわりに