都市 この小さな国の
原書名:Cities for a small country(Rogers,Richard;Power,Anne)
著者:ロジャース,リチャード〈Rogers,Richard〉
パワー,アン〈Power,Anne〉
翻訳:太田 浩史、樫原 徹、桑田 仁、南 泰裕
出版年月:2004/09/30
313p / 18×18cm
ISBN: 9784306044432
イギリスは都市を捨てて、自然破壊を広げつつある。
取り残された都市では犯罪と渋滞がはびこり、社会の格差も深刻に
なりつつある。
この傾向を押しとどめるにはどうすればいいだろうか?
イギリス政府の緊急都市問題対策本部、アーバン・タスク・フォースでの
経験を経て、建築家リチャード・ロジャースと研究者アン・パワーが、
現在の都市問題を明らかにし、根本的な解決策を提案する。
郊外へのスプロール、エネルギーの濫用、環境破壊、疲弊した
中心市街地、隔絶したコミュニティといった問題は、消費の少ない
コンパクトな生活へとわれわれを向かわせつつある。
この小さな国イギリスは都市を必要としているのだ。
本書は、好評を博した「都市この小さな惑星の」の続編として、
建築的な観点と社会学的な観点を結びつけようとするものである。
われわれは、次世代へと都市と土地を手渡していかなくてはならない。
そのためには、都市や土地政策が機能していなくてはならないのだ。
1 イントロダクション―都市の未来をどうするのか?
2 社会の変化と断片化
3 郊外への脱出とコンパクトシティの衰退
4 都市と交通
5 都市と環境―なぜ変化が必要なのか
6 中心市街の再生―きめ細やかな都市
7 都市を機能させるために
8 都市と市民