「都市縮小」の時代
著者:矢作 弘
発売日:2009年 12月 10日
ISBN 978-4-04-710218-7-C0295
発行元:角川書店
第一章 世界の町が小さくなっている
21世紀、縮小都市がメジャーになる/なぜ、縮小するのか/縮小都市は悲惨か?/「賢く小さくなる」政策研究/国土計画と縮小都市
第二章 夢から覚めたアメリカの街
「頭脳」がアメリカの都市を救う/アメリカ南部の揺り戻し
●ヤングスタウン
空き家に死体が転がっている/スマートに衰退する法/縮小は敗北ではない!/都市を持続させるために
超高層ビル群の廃墟/社会変革を目指す都市農業運動/カジノは都市を再生しない
アヴァンギャルドは倉庫暮らし/甦る文化遺産と「倉庫地区」/工業デザインで「中西部のミラノ」を目指す/デザイン力がまちを救う
都心、賑わいと取り戻す/「ダウンタウンで食事をしましょう」運動/官民のパートナーシップ/アートがまちを救う
往時の賑わいを回復することは不可能/悪循環からの脱却/メディカルコンプレックスがまちを救う/楽観論ばかりではない
第三章 絶望からはい上がるドイツの町
ヨーロッパの縮小都市事情が複雑
倦怠と希望の斑模様/パンクとバブルと荒廃が混在/変貌する中央駅前/市場経済化の勝ち組風景
プラス/マイナス相半ば/ライプチヒは勝ち組なのか?/不動産の需要と供給が真逆/まちに「孔」をあける
●ライネフェルデ
農村風景の中に出現する工業都市/縮小都市のパイオニア/集合住宅を縦横無尽に改造
●フランクフルト(オーデル)
国境の町の失望/非現実的な夢/旧東ドイツ時代に比べ家賃は3-5倍に/団地住民の戸惑い
●デッサウ
廃墟に魅せられて
第四章 復活を遂げる日本の地方都市
日本の縮小都市
●福井
性懲りなき郊外開発が今、重荷に/郊外区画整理に喘ぐ/土地浪費、車依存の土地利用/コンパクトシティ福井づくり
●釜石
高炉の火が消えても/「釜石の希望」を共有しあう/次々変わる「総合計画」
●飯塚
旧炭鉱町がITに賭ける/「助け合いネットワーク」が機能する
●長崎
「斜面地都市」長崎の衰退/斜面地をいかに暮らしやすくするか/コミュニティ再生の「長崎モデル」
●泉北